
◆日本のスマホはそのまま使えるのかな?
◆中古で安く済ませたいけど、失敗しないか心配…
かつての私もそう思っていました。そして、見事に失敗しました。
カナダでスマートフォンを使おうと思ったとき、「何から準備すればいいの?」とたくさんの疑問や不安が出てきますよね。
実は私自身、カナダでスマホ選びに苦労した一人です。最初は安さにつられて中古のiPhoneを買って大失敗…。その後、いろいろ調べて、試行錯誤の末に自分にピッタリのAndroidスマホを見つけ、今では快適なカナダライフを送っています。
この記事は、まさにその不安が的中した私の「安物買いの銭失い」の全記録と、そこから学んだ「カナダでスマホを賢く買うための鉄則」をまとめたガイドです。
私がカナダでのスマホ選びで経験した「あ〜しておけば良かった!」という後悔や、「こうすれば大丈夫!」という具体的な方法を、この記事にギュッと詰め込みました。カナダでスマホに困りたくない!というあなたは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1. 【第1章:悲劇】私がカナダで中古iPhoneを買って後悔した全記録
きっかけは突然のiPhone故障(ホームボタン死亡)
最近、カナダで生活している中、予期せぬスマートフォンの不調に見舞われました。愛用していたiPhoneのホームボタンが突然使用不可に。指紋認証を登録していたので、iPhoneのパスワードアプリが開けません!
しまいには、スイッチコントロールと呼ばれる機能が作動して、「スリープ画面から、iPhoneのロック画面を解除できない状態に!」
iPhoneを開けないと、生活に支障をきたします。わたしはカナダで新しいスマホを買うことにしました。
体験者が赤裸々に語る!店頭中古iPhoneの悲劇
カナダでの生活が落ち着き、そろそろ新しいスマートフォンが欲しいと考えていた頃、中古のiPhoneがお手頃な価格で販売されているのを見つけました。「少しでも節約したい」という気持ちから、詳細をよく確認せずに店頭で購入してしまったのですが、これが大きな失敗でした。
お店でショーケースに入っているiPhoneは比較的綺麗に見えたのですが、実際にiPhoneの画面には、細かい傷が多数ありました。充電ケーブルをさしこむ部分の塗装もはげしく剥がれている状態。
さらに、バッテリーは残量が86%。「使えるは使えるけど、数か月、もしくは一年くらい使っていると、バッテリー交換が必要になる」レベルです。使用しているうちに時折タッチスクリーンの反応が悪くなる(画面をタップしても反応しない)ことがあり、ストレスを感じました。
これでも、陳列されているほかの中古iPhoneよりも「状態がいいもの」を選びました。そのぶん、料金も割高に。
ちなみに利用したお店はカナダに数十店舗あります。大きな会社が経営している「個人でやっているような」お店ではありません。驚くことに、Googleのクチコミも『★4.9』でした。 それでも、この品質だったのです。
「Amazonなら?」…レビューで見た中古スマホの闇
路面店の中古スマホショップで購入したのがよくなかったのか?と考え、「Amazon.ca」のRENEWED(整備済製品)スマホを見てみることに。
すると、レビューにはこんなコメントがちらほら。
| 端末・評価 | 日本語訳した主な苦情ポイント |
| iPhone 12 mini (128GB, Blue) ★1 | 届いた時点でバッテリー残量は80%。非純正バッテリーらしく発熱しやすく、2か月で急激に劣化し返品。 |
| Samsung Galaxy S20 Ultra (128GB, Black) ★1 | 購入後わずか数週間でカメラが完全に起動せず。再起動や別カメラアプリでも改善しなかったため返品手続き。 |
| iPhone 12 (64GB, Green) ★1 | 95日目に突然ブラックアウトしリンゴループ。バックアップを取る前だったためデータ喪失のまま返金依頼。 |
| iPhone XR (128GB, Black) ★1 | 購入3か月後、IMEIがブラックリスト入りし通信不能に。Amazon返金で端末は実質 “文鎮化”。 |
| iPhone 13 シリーズ(共通指摘) | 「このバッテリーはApple純正ではありません」「不明な部品」などの警告が表示されるケースが多数報告。 |
Amazonのすべてのスマホがこのようになるわけじゃないけど、以前の失敗経験があるから、Amazonで中古スマホ購入も敬遠してしまいました。
結論:カナダで長く使うなら「中古」はおすすめしない
一時的に使いたいから中古スマホを買うとかなら「アリ」かもしれません。しかし、長い期間使うことを考えると、中古スマホは個人的におすすめではありません。
日本の古本屋でも中古スマホの取り扱っています。その中古スマホをみると、外観は明らかにきれいなものばかり。外見だけで判断してはいけませんが、同じ中古スマホであれば、カナダではなく「日本で買いたい」と思いました。
カナダでスマートフォンを長く安心して使いたいのであれば、多少費用はかかっても新品を購入することを強くおすすめします。
2. 【第2章:決断】なぜ私がiPhoneではなく「新品Android」を選んだのか
中古スマホのトラウマから、次は絶対に「新品」を買うと心に決めました。では、なぜ慣れたiPhoneではなく、あえてAndroidを選んだのでしょうか。
なぜ今さらiPhone(新品)を選ばなかったのか?
これまでiPhoneを使ってきた方にとって、「カナダでもやはりiPhoneが一番良いのだろうか?」という疑問は当然かもしれません。
確かに、カナダにおいてもiPhoneは非常に人気があります。使い慣れた操作性、豊富なアプリ、Appleのエコシステムとの連携は強力です。
カナダでiPhoneを新品で購入するなら、Apple StoreまたはAppleの正規販売店(Best Buyなど)での購入が鉄則です。品質、保証、サポート体制は完璧で、確実に純正の新品iPhoneが手に入ります。
しかし、高い。
中古で失敗した直後だった私にとって、新品iPhoneの価格は大きな負担でした。また、「また故障したら、あの高額な修理代がかかるのか…」という不安も拭えませんでした。
選んだ決め手(スペック、価格、日本未発売)
そこで私は、カナダで人気の**高コスパAndroid(XiaomiのPOCOシリーズなど)**に目を向けました。
私が選んだPOCOのミドルレンジ機の主な理由は、5万円くらいの価格で10万円以上のスマートフォンのパフォーマンスを出せること。
同価格帯の他のスマートフォン(iPhone SEやSamsungの低価格モデル)と比較して、「処理性能、RAM容量、カメラ性能、バッテリー持ち」など、全体的なスペックが非常に優れていました。5万円台で有機ELディスプレイ、高速充電、高画素カメラが手に入るのは、iPhoneではあり得ません。
そして、日本では販売されていないモデルが気に入ったため注文。カナダのオンラインストアで比較的容易に入手可能であったことも、購入を後押ししました。
カナダ版Androidでも日本語は大丈夫?(結論:全く問題なし)
カナダで購入したAndroidスマートフォンでも、日本語表示や日本語入力は基本的に問題なく利用できます。
Androidスマートフォンでは、設定メニューから表示言語を日本語に変更することができます。また、日本語入力についても、多くのAndroidスマートフォンにGoogle日本語入力(Gboard)がプリインストールされており、すぐに日本語入力を始めることができます。
日本語表示に対応したアプリも豊富に提供されており、日本で使っていた多くのアプリをカナダでもそのまま利用できるでしょう。
3. 【第3章:実録】新品Android 乗り換え全記録 in カナダ
iPhone SEの不調を機に、最終的に選んだ高コスパAndroid機。その機種を選んだ理由から、カナダでの購入体験、そして実際に使ってみての感想までを詳しくご紹介します。
カナダでのオンライン購入体験(Amazon.ca)
このPOCOスマホは、カナダのオンラインストアで購入しました。Amazonのウェブサイトで検索し、商品の詳細ページでスペックやレビューを念入りに確認しました。価格、販売者、配送予定日などを比較検討し、最終的に評価の高い販売者から購入することに決めました。
注文手続きは非常に簡単で、アカウントを作成し、配送先住所と支払い方法(わたしの場合はペイパル)を選択。これで購入は完了しました。
気になる価格は?関税や送料込みの総額を公開!
このスマホの購入価格は、本体価格に加えて、カナダの消費税(オンタリオ州ではHST)と送料がかかりました。
最終的な総額は約550カナダドルでした。
これは、同程度のスペックを持つ他のスマートフォンの新品価格と比較して、かなり手頃な価格帯と言えるでしょう。
注文から何日で届いた?ドキドキの開封の儀
注文してから約1週間で、スマホが自宅に届きました。箱を開ける瞬間は、いつもワクワクします。
第一印象は、まずそのスタイリッシュなデザインでした。手に持った感触も良く、しっかりとした作りであることがすぐに分かりました。画面も大きく、非常に綺麗で、動画を見るのが楽しみになりました。
iPhone SEとの比較(期待する点、実際に使ってみての違いなど)
iPhone SEからこのAndroid機に乗り換えるにあたって、最も期待していたのは、バッテリーの持ちとカメラ性能の向上でした。
実際に使い始めてみると、バッテリーはiPhone SEと比較して明らかに長持ちし、1日中使用しても余裕があることが分かりました。
カメラについても、画質が向上し、特に暗い場所での撮影性能が大きく改善されたと感じています。また、Android OSの操作感については、これまでiOSに慣れていたため、最初は少し戸惑うこともありましたが、数日使用するうちに慣れてきました。
4. 【第4章:知識】カナダでスマホを買う場所と必須SIMプラン
AmazonでSIMフリー端末(ハード)を手に入れたら、次は「SIMプラン(ソフト)」の契約です。ここでは、私の体験から学んだ賢い購入・契約ルートを解説します。
どこで買うのがベスト?購入チャネル別メリット・デメリット
カナダでスマートフォンを購入できる場所はいくつかあります。
- キャリア直営店 (Carrier Stores)
- メリット:通信プランと同時に契約できる利便性、分割払いオプション。
- デメリット:機種が限定される、契約縛りの可能性、プランが高額になりがち。
- Apple Store
- メリット:確実に純正の新品iPhoneを購入できる、最高の保証とサポート。
- デメリット:高価、割引は少ない。
- 家電量販店(Best Buyなど)
- メリット:様々なメーカーを比較できる、SIMフリー機が多い、セールがある。
- デメリット:専門サポートは期待できない場合も。
- オンラインストア(Amazon.ca、メーカー公式サイトなど)
- メリット:価格が安い場合が多い、品揃えが豊富、自宅で完結。
- デメリット:実機を触れない、詐欺や模倣品のリスク(Amazonマーケットプレイスは注意)。
- 現地日系ショップ(PHONEBOXなど)
- メリット:日本語サポートが受けられる安心感。
- デメリット:機種の選択肢が少ない場合がある。
【重要】新品端末(BYOD)に最適な「格安SIM」の選び方
私のようにAmazonでSIMフリー端末を買った場合、最強の組み合わせがあります。それは**「BYOD (Bring Your Own Device) =端末持ち込み」**プランで格安SIMを契約することです。
カナダには、大手キャリア(Rogers, Bell, Telus)の回線を借りて安く提供するMVNO(格安SIM)がたくさんあります。
- Fido(Rogersの傘下)
- Koodo(Telusの傘下)
- Public Mobile(Telusの傘下、5Gプランも提供開始)
- Lucky Mobile(Bellの傘下)
これらのMVNOは、大手キャリアと同等のカバレッジをより安い料金で利用できます。端末を自分で用意する「BYOD」プランは、端末セットプランより月額$20〜$30安いことも珍しくありません。
「端末はAmazonセールで安く買い、回線はMVNOのBYODプランで契約する」
これが、カナダで通信費を賢く抑える黄金ルートです。
大手3キャリア(Rogers, Bell, Telus)はどんな人向け?
カナダの主要な通信キャリアは、Rogers、Bell、Telusの3社です。これらはカナダ全土に広範なネットワークを持っており、通信品質は最も安定しています。
ただし、料金はMVNOより高額です。最新のiPhoneを分割払いで買いたい人や、僻地での通信安定性を最優先する人、手厚いカスタマーサポートを求める人に向いています。
SIMカード vs eSIM:メリット・デメリット
- 物理SIMカード:
- メリット:対応機種が多い、端末交換が楽。
- デメリット:紛失・破損リスク。
- eSIM(デジタルSIM):
- メリット:紛失リスクなし、オンラインで即時発行可能、デュアルSIM運用が楽。
- デメリット:対応機種がまだ限られる(iPhoneは進んでいるがAndroidは機種による)。
eSIM対応のAndroid機なら、契約もオンラインで完結できるため、旅行者や短期滞在者にも非常に便利です。
5. 【第5章:補足】日本から持参する人向けの必須知識
この記事は「現地購入」に焦点を当てましたが、「日本から今使っているスマホを持っていきたい」という方も多いでしょう。その場合の必須知識を補足します。
補足①:超重要!SIMロック解除は済ませた?
お手持ちの日本のスマートフォンをカナダで使うための最も重要な前提条件は、そのスマートフォンがSIMロック解除されていることです。
SIMロックが解除されていないと、カナダのSIMカードを挿入しても認識されません。渡航前に、契約している日本のキャリアで必ずSIMロック解除の手続きを行ってください。
補足②:意外と見落とす「周波数バンド(対応バンド)」とは?
SIMロックを解除しても、お持ちのスマホがカナダの電波(周波数バンド)に対応していなければ、通信できません。
カナダの主要キャリア(Rogers、Bell、Telus)は、それぞれ異なる周波数バンドを使用しています。特に重要なのは、**北米独自のBand 4 (AWS)やBand 12/17 (700MHz)**などです。
日本版のスマホがすべてカナダのバンドに対応しているとは限りません(最近の機種の多くは対応していますが、古い機種は要注意)。「日本から持ってきたのに使えない」という事態を避けるため、渡航前にスマホの仕様書と、契約したいカナダキャリアの使用バンドを必ず確認してください。
補足③:「楽天モバイル」はカナダで使える?(短期滞在ならアリ)
カナダに滞在する日本人にとって、楽天モバイルは有効な選択肢となる場合があります。
- 短期旅行・出張者:楽天モバイルは海外ローミング(パートナー回線)を月2GBまで無料で使えます。短期滞在なら、カナダでSIMを契約せず、楽天モバイルのローミングだけで乗り切ることも可能です。
- 短期留学・長期滞在者:日本の電話番号を維持するために楽天モバイルを契約しておくのは非常に有効です。月額料金も安く、デュアルSIM対応スマホなら、カナダのSIMと楽天モバイルのeSIMを併用し、日本の番号でのSMS認証なども受け取れます。
「カナダ短期留学でも日本の番号を維持!楽天モバイル徹底解説」
カナダに短期留学する学生の方にとって、日本の電話番号を維持することは、家族や友人との連絡だけでなく、日本国内のサービスへのアクセスにも必要な場合があります。楽天モバイルであれば、基本料金が安価なプランもあり、一時的に利用を休止することも可能なため、留学期間中に日本の番号を維持するための有効な手段となります。
⇒【海外移住者用】電話番号の維持 最安はpovo。でも『楽天モバイル』が「海外で2GB/月」「日本帰国時」にgood!
「カナダ海外赴任・長期滞在者必見!楽天モバイルをお得に使い倒す裏ワザ」
カナダに海外赴任や長期滞在する方が楽天モバイルを利用する場合、カナダの通信キャリアのプランと組み合わせて利用することで、より便利でお得なスマホライフを送ることができます。例えば、楽天モバイルは日本との通話やSMSに利用し、カナダのキャリアのプランはカナダ国内での通話やデータ通信に利用するといった使い分けが考えられます。また、Wi-Fi環境下ではWi-Fi通話を利用することで、ローミング料金を抑えることができます。
⇒【最新】海外赴任者 通信キャリア選択『povo vs 楽天モバイル』完全比較ガイド
6. カナダスマホの「困った!」を解決!よくある質問(FAQ)
Q. 日本のスマホは、SIMロック解除すればカナダで100%使える?
A. いいえ、100%ではありません。上記「補足②」で解説した通り、「周波数バンド」がカナダのキャリアに対応している必要があります。渡航前に「FrequencyCheck.com」などのサイトで、お持ちの機種名とカナダのキャリア(例:Rogers)を入力して適合性を確認してください。
Q. カナダの電波が悪いエリア(特に地方)での対策は?
A. まず、契約前にキャリアの「カバレッジマップ(通信エリア地図)」を必ず確認してください。Rogers、Bell、Telusの公式サイトで公開されています。地方に行くことが多い場合、一般的にBellやTelusのネットワーク(傘下のKoodo, Public Mobile含む)が強いと言われています。
Q. 携帯キャリアの契約期間や解約、プラン変更は日本と比べてどう?
A. 日本と比べて柔軟です。BYOD(端末持ち込み)プランであれば、多くが「月契約」で、2年縛りのような長期契約は一般的ではありません。プラン変更もオンラインで簡単にできることが多いです。ただし、端末を分割払いで購入した場合は、その支払い(24ヶ月など)が終わるまで縛りが発生します。
Q. カナダで購入したスマホでも、日本語表示や日本語入力は問題なくできる?
A. はい、全く問題ありません。AndroidもiPhoneも、初期設定で言語を「日本語」に選ぶだけで、すべて日本語化されます。キーボードも標準で完璧な日本語入力に対応しています。
Q. データ移行はどうすれば?日本で使っていたアプリや連絡先は?
A. 連絡先は、GoogleコンタクトやiCloudでクラウド同期するのが最も簡単です。アプリは基本的に新しいスマホで再ダウンロードが必要です。LINEなど一部のアプリは、事前に「アカウント引き継ぎ設定」が必要なので、古いスマホが動いているうちに必ず設定してください。
7. まとめ:私の失敗を乗り越えて、快適なスマホライフを!
カナダでのスマートフォン選びは、事前の情報収集と正しい知識があれば、決して難しいものではありません。私の失敗談が、あなたが後悔しないための近道になれば幸いです。
体験から学んだ「カナダスマホ選び」3つの鉄則
- 長く安心して使うなら「新品」を選べ。(カナダの中古市場はリスクが高い)
- 「周波数バンド」を確認せよ。(日本から持参する場合)
- 契約は「MVNO(格安SIM)」のBYODプランを狙え。(端末は別途購入が最強)
今後の長期使用レビューもお楽しみに!
今回、筆者がiPhone SEから乗り換えた高コスパAndroidスマホが、カナダでの生活においてどこまで活躍してくれるのか、今後の長期使用レビューもぜひお楽しみにしていただければと思います。
あなたのカナダでのスマホ体験談もぜひコメントで教えてください!




















