・「交通ルール」が日本と違うって聞くから、事故を起こさないかちょっと心配…。
・「自転車の盗難がすごく多いって本当?大切な自転車を盗まれたくない!
カナダは自転車を楽しむのに「最高の国」ですが、日本と同じ感覚でいると、交通ルールの違いから事故に巻き込まれたり、あっという間に大切な自転車を盗まれたり…。せっかくのカナダ生活が悲しい思い出に変わってしまうのは、絶対に避けたいですよね。
普段使い用として「Giant ESCAPE ディスクブレーキモデル」を購入。
そこでこの記事では
・自転車泥棒に絶対盗まれないためのプロの技
・「ピッタリな一台」を見つけるための自転車の選び方
まで、カナダの自転車事情を『丸ごと解説!』
この記事を読めば、「カナダで自転車に乗りたいけど、何がなんだか分からなくて不安…」という状態から、「これさえ知っておけば大丈夫!」と自信を持って、安全で楽しいカナダでの自転車ライフをスタートできますよ。
私が集めたカナダの自転車に関するノウハウのすべてを、この記事に凝縮しました。カナダでの自転車ライフを最高のものにしたい人は、ぜひ最後までじっくり読んでくださいね。
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【最重要】まず知るべきカナダの自転車ルールと盗難対策
カナダで自転車に乗り始める前に、絶対に知っておかなければならないことがあります。 それは、日本とは異なる交通ルールと、非常に深刻な盗難問題です。 安全で快適な自転車ライフを送るため、まずは「基本となるルールと自己防衛策」をしっかり学びましょう。 この知識が、あなたのカナダ生活を守る盾になりますよ。
州によって違う?基本的な交通ルール
カナダの交通ルールは、日本と根本的に違う点をまず理解する必要があります。 最も大きな違いは、自動車も自転車も「右側通行」であること。
日本と同じ感覚で左側を走ると、正面衝突の危険があり大変危険です。 自転車専用レーンがある場所でも、必ず「右側通行」を徹底してください。
手信号の使い方も、安全な走行のために必須の知識となります。
・右に曲がる場合は、左腕をL字に曲げるか、右腕をまっすぐ伸ばしましょう。 停止する際は、左腕を下に向け、手のひらを後ろに見せるのが一般的です。
車との円滑なコミュニケーションのため、手信号は積極的に活用してください。
カナダで自転車に乗っている人は、ふつうに手信号を使用しています
また、歩行者が絶対的に優先されるのがカナダの文化です。 横断歩道では、歩行者がいれば必ず自転車を停止させましょう。 歩道を走行することは、一部の地域を除き基本的に禁止されています。
一方、トロントやカルガリーでは、条例により14歳未満の子供は歩道を走行することが許可されています(14歳以上は禁止)。トロントで大人が違反した場合の罰金は60ドル。
自転車は車両の一種であるという意識を常に持つことが、カナダでは何より大切になるのです。 これらのルールを守ることが、あなた自身の安全に直結しますね。
ヘルメット着用は必須?罰金についても解説
ヘルメットの着用ルールは、カナダ国内でも州によって異なります。 例えば、ブリティッシュ・コロンビア州では、年齢に関わらず全ての自転車利用者にヘルメットの着用が義務付けられています。 もし着用せずに走行しているところを警察官に見つかると、通常、29ドルの罰金。(BC州の場合)
ちなみに法律上の上限は100ドル。
一方で、オンタリオ州やアルバータ州では、18歳未満の着用が義務。 大人は義務ではありませんが、安全のために着用が強く推奨されています。 自分が住んでいる州や旅行先の州の法律を、事前に確認しておきましょう。 法律で義務付けられていなくても、万が一の事故から頭部を守るため、ヘルメットは常に着用することを心からおすすめします。
MEC(メック)※注1 やSPORT CHEKといったスポーツ用品店に行けば、様々なデザインや価格帯のヘルメ-ットが手に入ります。 自分の頭のサイズに合った、安全基準を満たした製品を選びましょう。 カナダの自転車ライフにおいて、ヘルメットはあなたの命を守る最も重要なパートナーです。 罰金を避けるためだけでなく、純粋に安全のために投資する価値は十分にあります。
頭の周囲のサイズがカナダと日本で一緒でも、欧米人は前後に長い楕円形の形。日本人は横幅が広めの丸型の頭という傾向があります。
必ず、購入前にヘルメットを試着しましょう!
※注1 MEC (Mountain Equipment Company): カナダ最大級のアウトドア用品店。高品質な自転車本体や関連グッズが豊富に揃っている。
カナダは盗難大国!高級・電動自転車は特に注意
残念ながら、カナダは日本とは比べ物にならないほどの「自転車盗難大国」
特にバンクーバーやトロントといった大都市では、自転車の盗難は日常茶飯事。 「少しの時間だから大丈夫だろう」という油断が、命取りになります。 鍵をかけていても、わずか数分でプロの手によって盗まれてしまうケースが後を絶ちません。
~人口10万人あたりの自転車盗難台数~
≪カナダ≫
バンクーバー 334台
(2020年 CBCの報道)
≪日本≫
東京都 約110台
大阪府 約180台
(警察庁「令和5年の刑法犯に関する統計資料」により)
届け出がされていない自転車盗難を含めると、カナダ・日本ともに盗難件数は増えます
特に狙われやすいのが、高価なロードバイクやマウンテンバイク、そして人気が高まっている電動自転車(E-bike)。 高価な自転車は高値で転売できるため、窃盗団の格好のターゲットになっています。 日本の感覚で、数万円するお気に入りの自転車を地球ロックせずに停めておくのは絶対にやめましょう。 「自分の自転車は大丈夫」という根拠のない自信は、カナダでは通用しないと心得てください。
自転車の盗難は、単に移動手段を失うだけでなく、大きな金銭的・精神的ダメージを受けます。 せっかくの楽しいカナダ生活が、悲しい思い出に変わってしまわないように。 これから紹介する正しいロックの方法を学び、自分の愛車を自分で守る意識を強く持つ必要があります。 自転車の防犯対策は、カナダ生活の必須スキルの一つなのです。
プロが教える自転車を盗まれないためのロックの付け方
自転車を盗難から守るためには、ロックのかけ方に重要なコツがあります。 ただ鍵をかければ良いというわけではなく、いかに窃盗犯に「盗むのが面倒だ」と思わせるかがポイントです。 基本は「フレームと後輪」を、U字ロック(U-Lock)※注2 で一緒に固定する方法を実践しましょう。 そして、地球ロックと呼ばれる、地面に固定された頑丈な柱や自転車ラックに繋ぐことが絶対条件です。
窃盗犯は、最も価値のある部品であるフレームを狙っています。 そのため、フレームが固定されていなければ、他の部分を壊してでも持っていってしまうでしょう。 また、U字ロックだけでは前輪が無防備になるため、ケーブルロックを併用するのが理想的です。 U字ロックで「フレーム+後輪+固定物」を繋ぎ、ケーブルロックで「U字ロック+前輪」を繋ぐ「ダブルロック」が最も安全な方法と言えます。
絶対にやってはいけないロックの方法は、前輪や後輪だけに鍵をかけることです。 窃盗犯は、鍵のかかった車輪だけを残し、フレームや他の部品を簡単に取り外して盗んでいきます。 また、細くて脆いワイヤーロックだけの使用も非常に危険です。 専用の工具を使えば、ワイヤーロックは数秒で切断されてしまいます。 正しいロック方法をマスターし、あなたの自転車を確実に守りましょう。
※注2 U字ロック (U-Lock): U字型の金属本体と、直線的な鍵部分からなるロック。非常に頑丈で切断が困難なため、防犯性が高い。
Amazonで買える!おすすめの強力バイクロック3選
効果的なロック方法を学んだら、次は信頼できるロックを手に入れましょう。 ここでは、カナダのAmazon(Amazon.ca)で比較的手軽に購入できる、防犯性能の高いおすすめのバイクロックを3つ紹介します。 自分の自転車の価格や、利用するエリアの治安に合わせて選んでみてください。
1.Kryptonite Evolution 11-14mm U-Lock with FlexFrame-U Bracket
Kryptonite New-U New York Lock (クリプトナイト ニューヨークロック)に比べると、セキュリティは少し下がるものの「より軽量」「ワイヤー付」「値段が上記よりも安価」のため、Kryptonite Evolution 11-14mm U-Lock with FlexFrame-U Bracketもおすすめ。
※盗難時の保証付き(手続き要)
出典:kryptonitelock 公式HP
2. ABUS Granit X-Plus 540 (アブス グラニット エックスプラス 540)
出典:ABUS
ドイツの老舗鍵メーカーABUS(アブス)が誇る、最高レベルのセキュリティを持つU字ロックです。 特許取得済みの特殊な鍵の形状で、ピッキング※注3 に対する耐性が非常に高いのが特徴。 Kryptoniteと並び、多くのサイクリストから絶大な信頼を得ています。 軽量性と頑丈さのバランスに優れており、日常使いにも適しているでしょう。
※盗難時の保証付き(手続き要)
「ABUS Granit X-Plus 540の頑丈さは十分」。ただ、少し重いので、外出するときはKryptonite Evolutionの方を持っていきがち。高級自転車・eバイクであれば、ABUS Granit X-Plus 540がおすすめ。
\はじめての利用ならAmazonPrime【30日間無料体験】/
3. Kryptonite New-U New York Lock (クリプトナイト ニューヨークロック)
出典:kryptonitelock 公式HP
「最強のU字ロック」として世界的に有名なモデルです。 非常に頑丈なスチールで作られており、窃盗犯のあらゆる攻撃に耐えうる設計となっています。 重量はありますが、その分安心感は絶大。高価な自転車に乗るなら、まさに必須アイテムと言えるでしょう。 盗難時に自転車の購入費用を補償するプログラムが付いている場合も多く、メーカーの自信がうかがえますね。
※盗難時の保証付き(手続き要)
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あなたに合う一台は?カナダでの自転車の種類と選び方
カナダでの自転車選びは、あなたのライフスタイルを大きく左右する重要な決断。 「街乗りがメイン」なのか、それとも「「大自然の中を駆け抜けたい」のか。 目的によって、選ぶべき自転車の種類は全く異なります。 ここでは、カナダで人気の主要な自転車タイプを4つ紹介し、それぞれの特徴と選び方を詳しく解説していきましょう。
街乗り・通勤通学の定番「クロスバイク」
クロスバイクは、カナダの街中で最もよく見かけるタイプの自転車かもしれません。 ロードバイクの軽快さと、マウンテンバイクの安定性を良いとこ取りした設計が特徴です。
まっすぐなハンドルバーで、楽な姿勢で乗ることができるため、初心者にも扱いやすいでしょう。 通勤や通学、週末のちょっとしたサイクリングなど、幅広い用途に対応できる万能性が最大の魅力です。
タイヤの太さは、ロードバイクより太く、マウンテンバイクより細い中間的なサイズ。 これにより、舗装路ではスムーズに走り、多少の段差や荒れた道でも安定感を失いません。 バンクーバーの整備された自転車レーンを走るにも、トロントの市街地を移動するにも最適。 価格も比較的手頃なモデルが多く、カナダでの新生活の最初の相棒として選ぶにはぴったりの一台と言えるでしょう。
本格的なサイクリングを楽しむ「ロードバイク」
風を切って走る爽快感を味わいたいなら、ロードバイクが最高の選択肢です。
ドロップハンドルと呼ばれる、下に曲がった特徴的なハンドルと、細いタイヤが目印。 前傾姿勢で乗ることで空気抵抗を減らし、長距離を高速で移動することに特化しています。 カナダの美しい海岸線沿いの道を走ったり、週末に郊外まで足を延ばしたりするのに最適ですね。
ただし、ロードバイクは非常に高価なモデルが多く、盗難のメインターゲットになることを忘れてはいけません。 購入する場合は、先ほど紹介したような最高レベルの防犯対策が絶対に必要です。 また、細いタイヤは段差に弱く、乗り心地も硬いため、街中のちょっとした移動には不向きな場合もあります。 スピードと長距離走行という明確な目的を持つ、中級者以上の方におすすめしたい自転車です。
大自然を駆け抜ける「マウンテンバイク」
カナダといえば、ロッキー山脈に代表される雄大な自然環境が魅力です。 そんな山道や未舗装路(オフロード)をダイナミックに走るために生まれたのがマウンテンバイク。
太くてゴツゴツしたタイヤと、衝撃を吸収するサスペンション※注4 が最大の特徴です。 急な坂道や木の根が張り出した道、岩場など、あらゆる悪路を走破する力強さを持っています。
ブリティッシュ・コロンビア州のウィスラーやノースバンクーバーは、マウンテンバイクの聖地として世界的に有名です。 夏になると、世界中から多くのライダーが最高のトレイルを求めて集まってきます。 街乗りには少し重く、スピードも出にくいですが、アウトドアアクティビティが好きな人にとっては最高の相棒になるでしょう。 カナダの大自然を全身で感じたいなら、マウンテンバイクに挑戦してみてはいかがでしょうか。
※注4 サスペンション: 路面からの衝撃を吸収し、乗り心地や操作性を向上させるための装置。バネやダンパーで構成される。
坂道も楽々!人気上昇中の「電動アシスト自転車(E-bike)」
近年、カナダの都市部で急速に人気が高まっているのが、電動アシスト自転車(E-bike)。
ペダルを漕ぐ力をモーターが補助してくれるため、体力に自信がない人でも坂道や長距離を楽に移動できます。 特に、バンクーバーやハリファックスのような坂の多い街では、E-bikeの恩恵を最大限に感じられるでしょう。 環境に優しく、交通渋滞も避けられるため、自動車に代わる通勤手段として選ぶ人も増えていますね。
ただし、E-bikeは他の自転車に比べて価格が非常に高く、重量もかなりあります。 そして、その価値の高さから、ロードバイクと並んで窃盗犯の最も狙うターゲットの一つです。 保管場所には細心の注意を払い、可能な限り室内で保管することが推奨されます。 ロックも最高強度のものを複数使用するなど、過剰なくらいの防犯対策が必要不可欠。 利便性は非常に高いですが、その分、管理責任も重くなることを理解しておきましょう。
カナダでの自転車の値段と入手方法
自分に合った自転車のタイプが決まったら、次はいよいよ入手方法です。
カナダで自転車を手に入れるには、大きく分けて「新品を購入する」「中古品を購入する」「レンタルする」の3つの選択肢があります。 それぞれのメリット・デメリット、そして気になる値段の目安を詳しく見ていきましょう。 あなたの予算や滞在期間に合わせて、最適な方法を選んでください。
新品の値段はどれくらい?予算の目安
新品の自転車の価格は、種類やブランド、性能によって大きく異なります。 あくまで目安ですが、一般的な価格帯を知っておくと予算が立てやすいでしょう。
大手量販店で売られている最も安価なモデルなら、300カナダドル前後から見つかるかもしれません。 しかし、品質や耐久性を考えると、もう少し予算を確保するのがおすすめです。
街乗りに最適なクロスバイクの場合、信頼できるメーカーのエントリーモデルで500ドルから1,000ドル程度が相場です。 本格的なロードバイクやマウンテンバイクになると、価格は一気に跳ね上がります。 エントリーレベルでも1,200ドル以上、中級者以上が満足するモデルなら3,000ドルを超えることも珍しくありません。
電動自転車(E-bike)は、安価なモデルでも2,000ドル前後からがスタートラインとなるでしょう。 ここに、ヘルメットやロック、ライトなどの必須アクセサリー代として、さらに100ドルから200ドルは見ておく必要がありますね。
賢く節約!中古自転車の探し方と注意点
カナダでの生活費を少しでも抑えたいなら、中古自転車は非常に賢い選択肢です。 カナダでは帰国や引っ越しで自転車を手放す人が多いため、質の良い中古品が豊富に出回っています。 新品の半額以下で、満足のいく一台が見つかる可能性も十分にあります。 ただし、中古品ならではの注意点もしっかりと理解しておきましょう。
オンラインだけでなく地元の自転車屋も必ずチェック!
中古自転車を探す際、多くの人はまずオンラインの個人売買サイトをチェックします。 しかし、それと同時に、ぜひ地元の自転車屋さん(Local Bike Shop, LBS)にも足を運んでみてください。 個人経営の小さな自転車屋さんでは、下取りした自転車を整備して中古車として販売していることがよくあります。 プロのメカニックが点検・整備した自転車は、個人売買よりも安心して購入できるのが最大のメリットです。
オンラインでは見つからないような掘り出し物に出会えることもあります。 店員さんに自分の予算や用途を伝えれば、ぴったりの一台を提案してくれるでしょう。 購入後のメンテナンスや修理の相談もしやすく、長い付き合いができるのも魅力。 少し値段が高くても、その後の安心感とサポートを考えれば、地元の自転車屋さんで購入する価値は大きいのです。
FacebookマーケットプレイスやCraigslistでの注意点
FacebookマーケットプレイスやKijiji(カナダで人気のクラシファイドサイト)、Craigslistは、中古自転車を探すための便利なツールです。 しかし、個人間での取引になるため、トラブルのリスクも伴います。 最も注意すべきなのは「盗難車の購入」を避けることです。 相場より極端に安い価格で出品されているものや、出品者が自転車の知識に乏しい場合は注意が必要でしょう。
購入前には、必ず自転車のシリアルナンバー(通常はフレームの底に刻印)を確認させてもらいましょう。 Project 529 Garage のような盗難車登録サイトで、その番号が盗難届として登録されていないかチェックできます。 また、受け渡しは必ず「明るい時間帯」に、「人通りの多い公共の場所」で行うようにしてください。 試乗をさせてもらい、ブレーキの効きやギアチェンジがスムーズかなど、自転車の状態を自分の目でしっかり確かめることが大切。
【都市別ガイド】バンクーバーでの自転車購入(新品・中古)
ここでは具体例として、カナダの中でも特に自転車文化が根付いているバンクーバーでの購入方法を紹介します。 バンクーバーには、自転車専用レーンが街中に張り巡らされており、サイクリストにとって非常に住みやすい環境。 新品を購入する場合、前述したMECのバンクーバー本店が品揃えも豊富でおすすめできます。 また、Kitsilano(キツラノ)地区やMain Street(メインストリート)沿いには、個性豊かな地元の自転車屋さんがたくさんあります。
中古自転車を探すなら、やはりFacebookマーケットプレイスが最も人気。 「Used bikes Vancouver」などのキーワードで検索すると、多くの出品が見つかるでしょう。 また、非営利団体が運営する “Our Community Bikes” のようなお店も要チェック。 ここでは、整備済みのリサイクル自転車を手頃な価格で購入できるほか、自分で自転車を修理するための工具やスペースを借りることも可能です。 バンクーバーでの自転車探しは、選択肢が豊富で楽しいですよ。
短期滞在なら「自転車レンタル」という選択肢
カナダへの旅行者や、数ヶ月の短期滞在の方にとっては、自転車を購入するよりもレンタルが合理的です。 多くの観光都市では、時間単位や1日単位で自転車を借りられるレンタルショップが充実しています。 ヘルメットやロックも一緒に貸し出してくれるので、手ぶらで気軽にサイクリングを楽しめるのが嬉しいポイントですね。 料金は、1時間で10ドル前後、1日で40ドルから60ドル程度が目安です。
バンクーバーでは、公共のシェアサイクルサービス「Mobi by Rogers」も便利です。 街の至る所に設置されたステーションで、いつでも自転車を借りたり返したりできます。 30分程度の短い移動を繰り返すのに非常に適したシステムです。 旅行で訪れた街を、自分のペースで自由に散策したいなら、レンタルサイクルは最高の選択肢。 風を感じながら街を巡る体験は、バスや電車での移動とは全く違う、特別な思い出になるでしょう。
どこで買う?カナダで人気の自転車メーカーとショップ
自転車の世界は奥深く、様々なメーカーが独自の哲学を持って製品を開発しています。 ここでは、カナダ発祥の有名ブランドから、世界的に人気のグローバルメーカー、そして実際に自転車を購入できるお店の種類まで、幅広く紹介します。 メーカーの背景を知ると、自転車選びがもっと楽しくなりますよ。
カナダ発祥の有名自転車メーカー3選
カナダは、実は世界的に評価の高い自転車メーカーをいくつも輩出している国です。 自国の厳しい自然環境でテストされた自転車は、品質と性能に定評があります。 カナダを代表する3つのブランドを知っておきましょう。
1. Norco (ノルコ)
1964年にブリティッシュ・コロンビア州で生まれた、カナダを代表する老舗ブランド。 特にマウンテンバイクの分野で高い評価を得ており、革新的な技術を次々と生み出してきました。 もちろん、ロードバイクやクロスバイク、E-bikeなど、幅広いラインナップを展開しています。 まさにカナダの自転車シーンと共に歩んできた、信頼のブランドと言えるでしょう。
2. Rocky Mountain (ロッキーマウンテン)
その名の通り、バンクーバーのノースショアで生まれたマウンテンバイクの超有名ブランド。 「Love the Ride」をスローガンに、乗ることの楽しさを追求した自転車作りをしています。 美しいデザインと、過酷なトレイルでも性能を発揮するタフな作りが魅力です。 マウンテンバイク好きにとっては、まさに憧れの存在ですね。
3. Devinci (デヴィンシ)
フランス語圏であるケベック州で生まれたメーカーで、アルミフレームの製造技術に定評があります。 生涯保証(Lifetime Warranty)を提供していることでも知られ、その品質への自信がうかがえます。 マウンテンバイクからロードバイク、E-bikeまで、革新的でスタイリッシュなモデルを数多く生産しているのです。
※Devinci社が提供する「生涯保証」は、最初の正規購入者に対して、製造上の欠陥のみを保証。
4.Cervélo(サーヴェロ)
1995年カナダ・トロントで設立された世界的に有名な高性能ロードバイクメーカーです。空力学と軽量性を追求し、ツール・ド・フランスなどで勝利を収めています
世界的に人気なグローバルメーカー
もちろん、カナダでは世界的に有名なグローバルブランドの自転車も広く普及しています。 アメリカの「Trek(トレック)」や「Specialized(スペシャライズド)」、「Cannondale(キャノンデール)」、そして台湾の「Giant(ジャイアント)」などが代表的です。 これらのメーカーは、研究開発に莫大な投資を行っており、常に最先端の技術を搭載したモデルを発表しています。 世界中のプロレースで活躍するこれらのブランドは、性能と信頼性において間違いのない選択肢と言えるでしょう。
大手スポーツ用品店から地域の専門店まで
実際に自転車を購入する場所としては、いくつかの選択肢があります。 「Sport Chek」や「Canadian Tire」といった大手スポーツ用品店や量販店では、比較的手頃な価格の自転車が見つかります。 初心者向けのエントリーモデルを探している場合には、良い選択肢となるかもしれません。
より専門的なアドバイスや、高品質な自転車を求めるなら、「MEC」のようなアウトドア専門店や、前述した地元の自転車屋さん(LBS)がおすすめです。 特にLBSでは、知識豊富なスタッフがあなたの体格や用途に合わせた最適な一台を選んでくれます。 購入後のフィッティング※注5 やメンテナンスも安心して任せられるため、初心者こそLBSを頼るべきだと言えるでしょう。
※注5 フィッティング: 自転車を自分の体のサイズや柔軟性に合わせて調整すること。正しいフィッティングは、快適性向上と怪我の予防に繋がる。
自転車でカナダを満喫!おすすめのサイクリング旅行
自転車を手に入れたら、いよいよカナダの絶景の中へ走り出しましょう。 カナダには、「初心者から上級者まで楽しめる、魅力的なサイクリングコース」が無数に存在します。 ここでは、特に人気が高く、誰もが感動するであろう2つのサイクリングスポットを紹介しますね。
バンクーバーのスタンレーパークを一周
バンクーバーを訪れたら絶対に外せないのが、ダウンタウンのすぐ隣にある広大なスタンレーパークです。 公園の外周は約9kmのシーウォール(Seawall)と呼ばれる道で囲まれており、サイクリストや歩行者のための楽園となっています。 シーウォールは、安全のために自転車は反時計回りの一方通行と定められています。 海や山、ダウンタウンのビル群が織りなす景色は、まさに絶景の一言に尽きるでしょう。
トーテムポールやライオンズゲートブリッジ、美しいビーチなど、見どころがたくさんあります。 途中にはカフェや休憩スポットも点在しており、自分のペースでゆっくりと楽しむことが可能です。 公園の入り口周辺にはレンタルショップも多いため、旅行者でも気軽に挑戦できます。 バンクーバーの自然と都会が融合した風景を、自転車で満喫する最高の体験があなたを待っています。
【ウィスラー・マウンテンバイク・パーク】
世界中のバイカーが憧れるMTBの聖地!ゴンドラで山頂へ上がり、絶景の中を駆け抜けるダウンヒルが楽しめます。初心者から上級者まで、誰もが最高の体験ができます。
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カナディアンロッキーの絶景サイクリングロード
一生忘れられないような壮大な景色の中を走りたいなら、カナディアンロッキーがおすすめです。 特に、バンフ国立公園内の「レガシー・トレイル(Legacy Trail)」は、サイクリストのために整備された最高のコース。 バンフの街とキャンモアの街を結ぶ約26kmの舗装路で、比較的平坦なため初心者でも安心して楽しめます。 雪を頂いた雄大な山々を眺めながら、どこまでも続く道を走る爽快感は格別です。
より本格的な挑戦をしたい上級者には、バンフとジャスパーを結ぶ「アイスフィールズ・パークウェイ」が待っています。 世界で最も美しいドライブウェイの一つと称されるこの道を自転車で走破するのは、多くのサイクリストの夢。 氷河やエメラルド色に輝く湖など、息をのむような絶景が次から次へと現れます。 十分な計画と装備が必要ですが、カナダの大自然の真髄に触れる、究極のサイクリング旅行になることでしょう。
まとめ 万全の対策でカナダの自転車ライフを楽しもう
本記事では、カナダで自転車を安全に楽しむための方法を、交通ルールから盗難対策、自転車の選び方まで網羅的に解説しました。大切なポイントを以下にまとめます。
最強の盗難対策: 「U字ロック」を使い、「フレームと後輪」を地面の固定物に繋ぐ「地球ロック」が必須です。
目的別の自転車選び: 通勤・街乗りなら「クロスバイク」、大自然を満喫したいなら「マウンテンバイク」など、用途に合った一台を選びましょう。
賢い入手方法: 新品だけでなく、地元の自転車店で質の良い中古品を探したり、短期滞在ならレンタルを利用したりするのもおすすめです。
カナダの壮大な景色の中を自転車で走る体験は格別です。ぜひ以上のポイントを意識して準備を万全にし、安全で楽しいサイクリングを満喫してくださいね。